歴史に名を残した英雄と戦乱

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ナポレオン

1769年、ナポレオンは地中海のコルシカ島で、貴族の子として生まれた。その後、パリ兵学校で学び、1789年のフランス革命において、ナポレオンの軍人としての才能が周囲に認められることとなった。イタリア遠征軍司令官に任ぜられたナポレオンは、1796年にイタリアへ遠征し、オーストリア軍を撃破。さらに、1798年~99年のエジプト遠征の際には、学者の一団を連れて行き、古代エジプト文字の解読のきっかけとなるロゼッタ石も発見した。フランスに戻ったナポレオンは、新政府を打ち立て、人民の自由や平等を守る「ナポレオン法典」を作るなどして、ますます人気を得ていく。そして1804年、国民投票によってナポレオンはフランスの皇帝に選ばれる。一時はヨーロッパの大部分を支配下に置いたナポレオンだが、トラファルガーの海戦での敗退、ロシア遠征の失敗をきっかけに、栄光から挫折の道へと進んで行く。

流刑地でも皇帝と名乗った「戦争の天才」

ロシア遠征失敗の翌年、皇帝の地位を奪われたナポレオンはエルバ島へと流される。翌年、島を抜け出したナポレオンは再びパリに入り、「百日天下」が始まるが、ヨーロッパ連合軍に敗れ、西アフリカ沖のセント・ヘレナ島へと流される。流刑地にありながらも、テュイルリー時代と変わらない豪奢な生活を送り、自ら「皇帝」を名乗った上、周囲にもそう呼ばせていた。そして1821年5月5日、英雄は永遠の眠りについた。

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