日本の歴史に残る英雄①
このページでは、日本の歴史に残る英雄を紹介する。歴史に残る偉人といっても、名前や成し遂げた功績を知っているだけで、そこに至るまでのストーリーは意外と知らないもの。ペリーの来航を機に政治に目覚めた坂本竜馬のように、皆、なにかしらのきっかけがあるのだ。
吉田松陰
天保元年、長州藩士の家に生まれた吉田松陰は、6歳にして吉田家を継いだ後、わずか11歳で藩校の明倫館で兵学の講義をするようになり、藩主である毛利敬親に「武教全書」を講じるほどであった。嘉永三…
坂本龍馬
天保六年、坂本龍馬は高知城下の町人郷士の家に生を受けた。十九歳になった龍馬は、剣術修行のため江戸の千葉定吉の道場へと入門するが、ペリーの来航に直面し、政治意識に目覚めることとなる…
勝海舟
文政六年、勝海舟は小さな旗本の長男として、江戸に生を受けた。若いころは、剣術や蘭学、兵法などを学んでいた海舟だが、嘉永六年ペリーの来航に慌てた幕府に対し、海の防衛に関する意見書を提出す…
井伊直弼
安政の大獄を強行し、尊王攘夷派を弾圧したことで知られる大老・井伊直弼は、彦根藩主・井伊直中の十四男として文化十二年に生まれた。ゆくゆくは大老の地位まで登り詰める直弼だが、その前半生は…
板垣退助
江戸時代の末に土佐藩の武家に生まれた板垣退助は、幕末には明治新政府軍を率いて活躍し、明治維新後は新政府の高官として政治の中心で活躍していた。西郷隆盛らと征韓論を主張するものの、大久…
水野忠邦
唐津藩主・水野忠光の息子である水野忠邦は、天保五年に老中へと昇進した。当時は、十一代目将軍・徳川家斉の贅沢な大御所時代が50年も続いた上に、天保の大飢饉、大規模な百姓一揆の頻発、大塩…
北条時宗
鎌倉幕府五代目執権・北条時頼の子として生まれたのが、北条時宗である。幼少期に資質を見出され、次代を担う者として英才教育を受けた時宗は、14歳にして執権の補佐役となり、その後わずか18歳で…
足利義教
足利義教は三代将軍義満の子で、四代将軍義持の同母弟である。義持は36歳で将軍の座を息子義量に譲ったが、そのわずか二年後に義量は亡くなる。次の将軍候補となったのが、義持の弟である、義昭…