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ジャンヌ・ダルク
百年戦争終盤、フランスがイギリス軍に圧倒され、オルレアンを落とされれば全土を奪われてしまう…そんな危機に陥っていたとき、ジャンヌ・ダルクが登場する。神の声を聞いたと言うジャンヌは、3年間このことを誰にも話さなかったが、1428年5月、ついに行動を開始する。当初は相手にもしなかった守備隊長も、執拗に予言の内容を繰り返すジャンヌと彼女の支持者たちに根負けし、600キロ離れたシノンの町にいる国王のもとへ彼女を送るべく、護衛を集めた。こうして1429年2月、男装した17歳のジャンヌはヴォークルールを出発する。国王シャルル7世に神の声を伝えたジャンヌは、その後オルレアンの町に入ると、情熱的に信仰を語り、慣行を無視した戦闘指揮で兵士たちを鼓舞した。こうして、ジャンヌ率いる槍小隊は砦を攻め落とし、イギリス軍を撃破。フランスは全土を回復したのだ。
国王に見放されたジャンヌは、異端審問によって火刑に処される
パリ奪還を目指したジャンヌだが、国王シャルル7世はブルゴーニュ公からの休戦の申し出を受諾。ジャンヌたちは戦機を逸し、パリ攻撃は失敗した。1430年5月、パリ北部のコンピエーニュでブルゴーニュの捕虜となったジャンヌだが、シャルル7世からの救いの手は無い。ノルマンディーのルーアンに移されたジャンヌは、異端審問にかけられ、1431年5月28日、ルーアンの町の広場で火刑に処された。